タイマグラという所
こちらに書いているランドナーツーリングを考えている時に岩手県に気になる地名を見つけました。
その名もタイマグラ
今回、ランドナーツーリングのコースとは離れていたので、ツーリング後に車で訪れてみることにしました。
25号線を早池峰山方面へ向かいますが、途中から道が急に細くなり険しくなってきます。
原生林に囲まれた寂しい1.5車線くらいの道を進みだんだん不安になってくる。
笠詰キャンプ場がある場所でこの先進むか思案します。
でも、せっかく来たのだからタイマグラがどんな場所かだけでも見ておこうと小田越方面へ向かいます。
急な坂道を登り、早池峰山の登山口である小田越に到着。
ここからは下りになり、しばらく行くと右手に久しぶりに人の気配を感じる家が2軒見えてきました。
どうやらここがタイマグラと呼ばれている集落のようです。
その後、タイマグラキャンプ場の看板が現れたので、車を止めてキャンプ場内を見てみる。
奥に1つテントが張ってあるだけで誰もいない。
テントの主は山登りか釣りか?
う~~ん、ここに泊まりたい…
しかし、キャンプ道具は七戸で送り返してしまったし、なによりも食材がない。
(ランドナーツーリング終了時に輪行時に邪魔なので、不要な物は家に送り返してしまいました)
あると言えばツーリング時の補給食に買ったお菓子のドーナツがあるだけ。
でも、そんなに空腹でもないし、せっかく来たのだから1泊することにして管理人室を見ると、管理人はこの先にある早池峰山荘にいるとの看板がありました。
早池峰山荘に行き、出てきたおばさんに車中泊で1泊お願いし、試しに夕食はとれるか聞いてみると、ちょうど宿泊者向けの晩飯を作っていたのでできるとの事。
助かった~、即決で晩飯をお願いしました。
もう腹ペコになっても大丈夫なので、キャンプ場に戻り自転車を取り出して周辺をポタリング。
道路沿いにある家はさきほど見た2軒、そのうち1軒は炭焼きをしているようで、木酢液を売っておりました。
しかし、あるのはそれだけ。名所とかそういうたぐいの場所は一切ありません。
あとはひたすら木々と空と渓流があるだけ。
でも、それがいいんです。
噂では人が住んでいる集落で最後に電気が通じた場所らしいです。
まぁ、それも納得。
ポタリングを終え、車の横に椅子を出してのんびりする。
空には赤トンボが乱舞しています。
聞こえるのは川の音と風の音だけ…
平和で幸せな時間を過ごす。
途中で奥でキャンプしていた方が戻って来ました。
どうやら釣り人のようです。
その同い年くらいの男性2人に声をかけられる。
自転車にも詳しく、なぜかこんな場所で自転車談義に花が咲きました。
その後は暮れていく空ののんびり眺めて過ごす。
さて、夕食の時間になったので、歩いて100mほど離れた早池峰山荘へ向かう。
山荘に到着すると、ちょうどさっきのおばさんがキャンプ場の管理人さんと車で出かける所でした。
挨拶すると呼び止められます。
どうやら、今日の山荘の宿泊客は鉄塔工事関連の人達で、居ずらくてゆっくり食事ができないかもしれないと心配して夕食をキャンプ場まで届けようとしたところだったそうです。
なんて親切なんだ…
でも、別に工事関係者と一緒でもかまわないと言い、山荘内の食堂で夕食にする。
届けようとした食事のご飯は、キャンプ場で食べたらおかわりできない事に気を使ってくれて、茶碗ではなくどんぶりに盛ってくれていました。
なんか、感動しちゃいました。
さて、食堂内のテーブルには焼酎、酒が並び楽しそうに飲んでいる方が多数。
その片隅で食事をする。
ビールを飲みながらゆっくり食事をしていると、工事関係者に声をかけられる。
どうやら秋田から来た人達のようで、気さくな方たちばかりである。
結局、20時ころまで出稼ぎの話などを聞いて楽しく過ごす。
結構、私も酔っ払ってきたので、キャンプ場に戻ることにして外に出ると真っ暗…
ほんと真っ暗。
どうみても100m程度離れているキャンプ場に戻れそうにない。
山荘のおばさんに懐中電灯を借りてキャンプ場に戻る。
こんな真っ暗な世界をいままで経験した事はないかもしれない。
キャンプ場に戻り、そのまま車に潜り込んで就寝。
山荘の人も親切、宿泊してる人も親切、そして自然の中の最高のキャンプ場、ほんと幸せな一日でした。
翌朝
唯一の食料であるドーナツを食って、まったりしていたら昨日お話した釣りの人が食べ物があるから朝飯を一緒に食べましょうと声をかけてくれる。
さっそくお伺いしてお話を聞くと、釣り雑誌などに釣行などを書いたり写真を提供していたりする方たちとのこと。
でも、今回は純粋に仕事ではなく釣りに来たそうです。
やはり、ここまで来るとほかに釣り人もいなくて岩魚がよく釣れるそうです。
食事を頂き、しばらくお話してお礼を言って引き上げる。
車に戻るとキャンプ場の管理人のおじいさんが山荘に朝食が残っているので、もし良かったら食べに行きなさいと言ってくれる。
しかし、もう釣りの人に頂いたので満腹。
う~~~~みゅ、ほんと皆さん良い人ばかりなのだ。
撤収準備をして、昨晩借りた懐中電灯を返しに山荘に行く。
ここでもおばさんに「朝飯あったのに~」と言われる。
釣りの人にご馳走になっちゃたものでと言うと、「あんたは人が良さそうだからねぇ」などと言われて照れる(笑
お世話になったお礼と再訪を約束してタイマグラを後にする。
とりあえず見ておこうと思い行ったタイマグラ、予想以上に良い場所でした。
特に早池峰山荘のおばさんにはほんとお世話になりました。
人の優しさに感動し、この旅は私の記憶の中にいつまでも残る旅の1つになりそうです。
















































































































































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