硫黄島の思い出

2007/01/22

硫黄島の思い出 その2

硫黄島の思い出 その1の続きである

さて、C-130のタラップを登り機内に入る。

当然、座席指定なぞない。そもそも座席というほどのものがない。
機内の壁沿いに電車のロングシートみたいな感じでハンモック状の座る場所があるだけである。
機内を見回すとトイレもなさそうである。洗面台のようなそれらしき物はあったがトイレかどうかは解らなかった。

輸送機だけあって我々人間が乗るところは最小で、後ろには荷物が満載されている。
恐らく私達が設置するコンピュータもあったはずだが見えるものは全てビールだった(笑

実は硫黄島には水がない。
私達が行ったときは、雨水頼みであった。
本来、行く時期はもっと早い予定だったのですが、水不足ということでこの日に延期されていた。
しかし、水不足は解消されておらず、前もって節約するようにと伝えられていた。

さて、離陸準備も整ったようでテイクオフである。
しかし、輸送機なので窓がなく外は見えない。
管制塔の前で翼を左右に振る動作をしたので、ちょっとビックリ!

当たり前だが、防音設備も貧弱なので音もものすごくうるさい。快適なフライトとは口が裂けても言えない。
しかし、こういう質実剛健な機械モノが好きな私には結構たまらないものがる。

そんな訳で皆、無言である。
というか話ても声があまり聞こえないので皆黙っているしかない。
周りを見渡すと結構ヤバそうな感じの人もいる…
なんか硫黄島の建設現場に行くと月収100万らしいので、それに行く人らしい(自衛隊の人談)

3時間のフライトを終え、硫黄島に到着したようで高度が下がり無事滑走路に降りる。

見渡すと当たり前だが何もない…
有名な擂鉢山があるくらいである。

さっそく手続きを行い、自衛隊の宿舎の部屋に案内される。
部屋は確か4人部屋で2段ベットが2つあった。
想像していたより、なかなか快適である。

さっそくM重工の方がいらして、まずは必ず行かないといけない場所があるというので連れていかれる。
表に三菱のデリカスターワゴンが止まっており、乗り込む。
この頃はラリーに夢中の時期だったのでデリカには関心を示さなかったが、硫黄島のダートを走りたいなぁ~と思った。
後にデリカにハマるとは思わなかったよ(笑

しばらく走って連れて行かれたのは、天山台地にある日本戦没将兵慰霊碑である。
M重工の方によると、ここを必ず訪れないと怖い目に会うという。
日本酒やらをお供えして冥福を祈る。

でも、真剣に黙祷したのにその後怖い目に会うとは予想だにしなかった…

その後はひととうり島を案内してもらう。
沈没船が海にあったりして殺風景である。
道路を離れると至る所に「不発弾注意」の看板がある。

遺骨収集でさえ進まないので不発弾は完全に放置のようだ。

また、山というか丘みたいなところに所々洞窟のような穴が見える。
これが戦時中に作られた地下壕のようだ。

ある洞窟に案内されたが、ちゃんと立って歩ける高さですごく立派である。
しかし、猛烈に暑い。
島全体が火山なので仕方ないが、こんな過酷な環境で戦っていたのかと思うと胸が痛む…

また、海岸に行くと砂は真っ黒である。
名前は忘れたが硫黄島独特の砂浜らしい。

ひととうり島を案内され、宿舎に戻る。
仕事は明日からなのでやる事がなくて暇である。猛烈に暇である。
だらだらしてると夕食タイムになった!

こういう場所に来ると食い物だけが楽しみと聞いていたが、本当にそうだ。

ワクワクして食堂に向かう。
自衛隊だけあって士官用の席は別にあり、私達業者は食事をお盆に載せて一般席に着く。

気になる飯であるが、かなり豪華。
おかずも種類があって嬉しいし量も当時食べ盛りだった私にはちょうど良かった!
さすが自衛隊である。

でも無料ではなかったような気がする。(当たり前か)

しかし、飯を食い終わると当然ながら暇である…
遊び盛りの私には、暇すぎる…、暇だよー

外は真っ暗なので遠出はできないけど、とりあえず散歩してみる。

空は今までみたことのないような満天の星空である。感動ものである。

ここが激戦地だったということを忘れさせてくれる。
ある意味、とても贅沢な夜であった。

しかし、若かりしワシには物足りなかったのは正直なところであった(笑
この頃知り合った女性(かみさん)に公衆電話でラブコールをしたりして暇を潰す。
あの頃は…

その後は宿舎内で流れる本土のビデオを見ながら夜も更けていく…


夜も更けると言っても、確か消灯は21時だったような気がする。
消灯ラッパを聞きながら寝床に入るしかないのであった。

つづく

PS
当時の写真を探してみたが見つからなかった…
残念である

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2006/12/18

映画を見に行く

本日2個目のエントリー

今日は土曜の代休であったが、先に書いたように膝の具合がイマイチなので自転車に乗ることはあきらめる。

さて、やることがない…

都内に出てジャージでも買いに行くかと思ったが、なんかそれも魅力薄…

そうだ!
先日書いた硫黄島の手紙を見に行こう!

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さっそく上映している映画館を調べる。
おやぢは 映画=都内 で、ついつい新宿とか池袋を調べてしまう。

しかし、よーく考えてみると近所に映画館があるでないの。
マイカル大井である。

さっそく調べるとちょうど良い時間の上映がある。
しかもネットで席の予約もできる。そんな訳でサクサクと予約完了。
1900円也
映画も高くなったねぇ

しかし映画なんか久しぶりだ、風祭ゆきや寺島まゆみや山本奈津子の映画を見て以来か???
(解る人には解る)
まぁ、解らなくても良い。
Googleで検索しようとおもったあなた!あえて調べるほどのものでもありません。
ちなみに原悦子にはお世話になっていない。
念のため

閑話休題

さて映画館に向かうわけだが普通だったら迷わず車なんだろうけど、自転車に乗れないので運動がてら歩いて行くことにする。
歩いても30分程度だ。なんと前向きな私。

テクテク歩き、途中の松屋で早めの昼食をとりマイカル大井に到着

200612181s

さっそく映画館に向かう。

最近の映画館はなんか綺麗で昔とは違う。
まぁ、昔見た映画は特殊だから違うに決まっているが…

200612182s

420人弱入れる映画館ですが、パッと見いるのは50人程度。
ガラガラである。
まぁ、平日の昼間なのでこんなものであろう

映画の内容だがあまり詳しくは書きませんが、硫黄島の砂浜(黒い)、擂鉢山など懐かしい風景が見れる。
ちなみにこの映画の監督はダーティーハリーで有名なクリントイーストウッドであるが、不自然な日本の表現もなく違和感はない。監督は日本人かと思ったほどである。

しかし、絶対に日本には戻れない極限下、また私が行ったときでさえ水不足だったのに、あの当時あの蒸し暑い島で水が少ない状態で戦うということ、圧倒的な敵の兵力にもかかわらず長期に渡り抵抗した凄さ…

それも恐らく私よりも全然若い人たちだったはずである。
今の私はこんな極限下は耐えられないと思う。

涙腺の弱い私は正直言って涙を流しました。

良い映画か?と聞かれるとほとんど映画を見ない私なので解らない…
他にも当時は悲惨な戦いが多数あったが、その1つに遠い島でこんな悲惨な戦いがあったことを皆が知ってくれると嬉しい。

↓のレポートは是非時間のある時に見てみてください。

硫黄島現地レポート1

硫黄島現地レポート2

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2006/12/16

硫黄島 その1

最近、硫黄島からの手紙という映画が公開されているようだ。
ぜひこの映画は見たいと思う。

なぜならば実はこの硫黄島に私は行ったことがあります。
もしかして過去にBLOGに書いたかもしれませんが、とても思い出深い島なので再度何回かに分けて振り返ってみたいと思う。

硫黄島という名前の島は他にもあるようですが、ここで言う硫黄島は東京より約1200km南、東京-サイパン島のほぼ中間の場所にある島です。

太平洋戦争時は大激戦地であり日米合わせて25000人以上が戦死しています。
現在は一般民間人は住んでいないし、島にあるものは自衛隊の施設とアメリカの沿岸警備隊の施設、無数の不発弾、無数の収集されていない遺骨だけである。

もちろんそんな状態なので一般人は行くことができない。

ではなぜ行ったかと言いますと仕事でです。

某重工の仕事で戦闘機の無人操縦のシュミレーションの為のコンピューターの障害に対応するためのお供である。

F1_b

硫黄島には民間の船や飛行機があるわけもないので、唯一の交通手段は自衛隊の飛行機である。
この自衛隊機が当時、週2便ほどあったと記憶している。

これに乗るためにはいろいろな手続きがあり、書類を何通か提出した。
そして許可が得られると乗れる訳だが、成田とか羽田から出発するわけではない。

出発地は自衛隊の入間基地である。

入間基地に入り、手続きをするのだが渡されるものはよく映画とかで見る番号が入った認識票である(笑
まるで戦地に行くようだ
これを首から下げて滑走路に向かうと飛行機が止まっている。

C130h_2_800

自衛隊の輸送機でC-130というやつである。
なんとプロペラ機…

自衛隊にはC-1というジェット機もある

C1_6_800

これだと航続距離だかの問題でダメらしい(聞いた噂)

さてこのC-130、自衛隊発表では搭乗可能人数6人である。
でも、実際に乗ろうとしている方は20人以上いる orz

いったいどうやって乗るのか?と不安を抱きながら機内に入ると…

つづく

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